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歴史に埋もれた名車考。Jeep Cherokee (Liberty) KJ編

いわゆる名車と呼ばれるクルマはいくつもありますが、ここでは弊社が思う「隠れた名車」をピックアップしようかと思っています。
多くのクルマを販売、整備、カスタムしていく日々のなかで、世間的には忘れ去られているかもしれませんが、実は「すごく良いクルマ」って存在します。
今回は日本では2001年〜2008年まで販売されたジープ・チェロキーをピックアップ。

1941年に米軍における高機動車として開発されたJeep。生産するメーカーは時代とともに移り変わっていきますが、Jeepというクルマは現代でもそのコンセプトを守りながら存在しています。

時代とともにいろいろなデザイン、モデルが登場しましたが、日本人にも馴染みのあるモデルの筆頭といえばチェロキーでしょう。
チェロキーと聞けばスクエアなボディで角目のモデルを想像しがちですけど、ラウンドシェイプの丸目というモデルが存在しました。

それがKJと呼ばれる、コンパクトでスクエアなチェロキー(XJ)の後継モデルとして登場したチェロキーなんです。



チェロキーとしてはフルサイズだった初代以来の丸目。しかもその後も丸目モデルは存在しないので、ある意味貴重なデザイン。それまでのスクエアなチェロキーからガラリと進化しました。

というのも、本国アメリカでは「リバティ」というモデル名で発売されていたモデル。日本では同じ名前が使えなかったので先代のチェロキーの名前のまま、2001年に発売されたというモデルなんです。

ガラリと変わったのは外観だけでなく、エンジンから足周りまで現代的な機構へと生まれ変わったので、走りはまったく問題なし。
じつはボディサイズも先代チェロキーとほぼ同じで、日本ではかなり乗りやすいサイズ感です。
ただ、どうしてもスクエアなデザインが印象的なチェロキーだったために、日本で爆発的に売れるわけもなく……、歴史に埋もれてしまったわけです。

そんなKJチェロキーですが、弊社では販売や社用車として扱うことによって、あらためてその良さに気がついたってわけです。

20年以上前のクルマなので、整備やメンテに不安を持つ方もいるかもしれませんが、長年クラシックジープを扱ってきた弊社では問題ありません。

経年による消耗品交換やしっかりとした整備をすればかなり使えるクルマとして楽しめます。
時代の狭間に埋もれてしまった感のあるモデルなだけに、価格もそこまで高くないっていうのもおすすめです。

ここ最近では、程度の良いKJチェロキーを見つけたらまた仕入れようかなと思っているほどです。


丸目のフロントマスクにJeepのアイデンティティでもあるスロットグリルは変わらずデザインされています。丸目のクルマにノスタルジーを感じる人や女性にもおすすめです。


このころはSUVが台頭してきた時代。ジープの名を冠しながらも、快適な居住空間とラゲッジスペースは必要でした。現代のコンパクトSUVの先駆けだったかもしれません。



アメリカ車のなかでもコンパクトなのがJeep。KJチェロキーはXJチェロキーと同等のサイズ感なので、日本での運転でもその大きさは気になりません。



正規輸入がされていたので、ハンドルは右。ホワイトメーターは視認性も良く、スポーティなイメージにデザインされているのがうれしいですね。



4WDはセレクターによってチョイスできるので、いざというときは4WD、普段は2WD走行でも十分に走ってくれまし、燃費を気にする方にもうれしい機構です。


まだまだ大径ホイールが当たり前ではなかった時代。ノーマルで16インチのホイール、タイヤは235/70と肉厚なタイプが似合います。


現車はリミテッドというグレードなので標準で内装はレザーシート。明るいカラーのレザーがいかにもアメリカ的で国産車とはひと味違う室内空間を味わえます。



リアゲートはサイドに開き、その後にリアガラスを上に跳ね上げるスタイル。これも国産車ではあまり味わえない機構なので、「アメリカ車ならでは」を楽しめる部分かと。


エンジンは3.7LのV型6気筒を搭載。ボディサイズのわりに大排気量なので、力強い走りが楽しめるだけでなく、高速走行も何不自由なくこなしてくれます。