/

EN

Vehicle

【クラシックワゴニア豆知識】同じV8エンジンでもいろいろあります。

旧いアメリカ車の醍醐味といえばトルクにあふれるV8エンジンを搭載していることでしょう。もちろん車種によっては、6気筒エンジン(さらには4気筒)を搭載しているモデルも存在してますが、よりアメリカ車らしい乗り味を求める方にはV8エンジンは外せない要素かもしれません。

現代のクルマは小排気量に過給器(ターボなど)でパワーを出すことがセオリーですが、クラシックカーならではの多気筒、大排気量というスタイルは往年のアメリカ車らしさともいえます。

歴史を辿るとフルサイズのジープ・ワゴニアからグランドワゴニアまで、初代(正確には1965年)からオプションでV8エンジンがチョイスでき、最終モデルまでV8エンジンを搭載していました。現存するワゴニア、グランドワゴニアがV8エンジンを搭載している個体がほとんどになります。

といっても、時代によって様々なV8エンジンが搭載され、同じV8エンジンでもそれぞれの個性がありました。歴代フルサイズジープに搭載されたV8エンジンをちょっとだけ解説してみましょう。

1965年~1970年 327ci V8エンジン


カイザーコーポレーションによってワゴニアが生まれた1963年は直6エンジンのみのラインナップでしたが、1965年にオプションでV8エンジンがチョイスできるようになります。これはVigilante(ヴィジランテ)V8とよばれる327ci(5400cc)で、AMC製のエンジンでした。

1969年~1971年 350ci V8エンジン


1969年にはオプションとしてビュイック製の350ci(5700cc)が登場します。これはDauntless(ドーントレス)V8というネーミングで登場。同じV8でもAMC製とはまた性格の違うV8でした。

1971年~1991年 360ci V8エンジン



Jeepの製造権がAMCになると、V8エンジンはAMC製に統一されます。もっともスタンダードなV8エンジンとして360ci(5900cc)が搭載され、最終モデルまでこのエンジンが主力になります。多くのクラシックワゴニア、グランドワゴニアがこのエンジンを搭載していることが多く、当時のスタンダードなエンジンといえるでしょう。

1974年~1979年 401ci V8エンジン

当時のAMC製のマッスルカーだったジャベリンなどにも搭載された401ci(6600cc)もラインナップされますが、燃費と排ガス規制のために5年間のみの搭載になりました。

こうして歴史を紐解いてみると同じV8エンジンでも年式によって様々なメーカー、排気量が存在していたことがわかります。エンジンルームを見たところで、その違いに気がつく人は相当詳しい方でしょうが、同じクラシックジープでも搭載するエンジンによって乗り味やパワーにも違いがありますので、エンジンにも注目してみるのもおもしろいかもしれません。